劇団四季ミュージカル「ロボット・イン・ザ・ガーデン」を観劇してきました!
日時は2022年10月9日(日)17時半開演、会場は松戸「森のホール21」での公演です。
今回、初の『ロボ庭』観劇。
休憩入れて約3時間という長い時間を感じさせないほど集中して見入ってしまいました。
そして、見終えた後は心がじんわり温かくなるような、とっても素敵なミュージカルでした。
出演キャスト
ベン 田邊 真也
タング 長野 千紘 安田 楓汰
エイミー 鳥原 ゆきみ
ボリンジャー 野中 万寿夫
カトウ 渡辺 吾郎
リジー 相原 萌
ブライオニー 町 真理子
コーリー 富永 雄翔
デイブ 長手 慎介
ロジャー 五十嵐 春
【バイプレイヤー】
本城 裕二
照沼 大樹
菅本 烈子
【アンドロイドダンサー】
桒原 駿
塚田 健人
日高 彬文
山田 祐里子
佐田 遥香
軽部 智子
ベン役は田邊真也さん。
サウンドトラックでずっと聴いていたベンの声です。
とっても楽しみにしていました~😊
『ロボットインザガーデン』見どころ&ポイント!
勝手なイメージで、タイトルに “ロボット” とあるので、SFチック?子ども向け?などという思いもあったのですが、大人なストーリーです。
小学生高学年くらいなら楽しめるかな…(個人的意見です)
人との絆、つながり、生きる意味や目的、そんな壮大なテーマが隠されたミュージカルだと思いました。
次の項では、特に印象に残ったところをお伝えします!
タングが生きている!
タングは、後ろのキャスト2人が動かしています。
本公演では、長野千紘さんと安田楓汰さん。
このタングの動きが、本当にリアルで、腕や手の動き、歩き方、視線など、まるで生きているかのよう!!
瞬きや目尻の動きはありましたが、表情があるように見える全体の動きが本当に素晴らしかったです。
後ろのキャストの存在を忘れるほど自然なタング。
あまりにリアルなタングなので、感情移入が大きかったですね~。
本当にかわいくて愛おしくて…
後ろで動かしているのが、男性キャストと女性キャスト2人 ということもポイントだと思いました。
基本的に、女性キャストがタングの声を担当しているのですが、タングの感情が大きく動いたとき(怒ったときなど)に男性の声も入ります。
その感じが、映画なんかでバグったロボットの声が低くなるようなイメージ。
(分かりにくいかな?😅)
また、長野さんがとーっても上手で、声も可愛らしくて、人間の子どものようなタング。
歌も素敵でした。
ちょいちょい笑えるところもあって楽しかったですし、悲しんでいるベンを元気づける時のタング、本当に愛おしく思いました🥹
これは相当お稽古をしたことでしょう。
とっても素晴らしかったです!
感動しました!!
ベン役・田邊真也さん
田邊真也さんは、劇団四季でも大ベテランの俳優で、これまでにもたくさんの作品に出演されているようです。
この、田邊さん演じるベンが本当に素晴らしかったです!
他のベン役を観ていないので比較できないのですが、初めて田邊さんベンを観て感じたことは、もーそのまんま「ベン」で、田邊さんも本当にこーゆう人なのでは?と思うほど(笑)お芝居が自然でした。
ベンの優しさがにじみ出てました。
優しくて不器用で、そして傷つきやすい…
でも、やる時はやる!
負け犬なんかじゃないんですよ~、ベンは。
田邊さんのお芝居、歌、雰囲気などなど、惹きこまれたな~
そして、田邊さんの歌がまた素敵なのです!
安定感、安心感。
全く狂いのない音程、声量もちょうど良くて、耳に心地よい歌声。
また、声質もこの音楽と、ベンの性格と、とても合っていたように感じました。
他のキャストとのハーモニー、本当に美しかったです。
さすがだなー、これだけ長い間、四季で活躍されてきただけあるなーと…。
すでに田邊さんのファンはたくさんいらっしゃると思いますが、また一人、ココに増えました😍
ストレートプレイ『ハムレット』にも出演されているそうで、これはDVDにもなっています。
これは要チェック! ぜひ観たいと思いました!!
3人の女性、エイミー、ブライオニー、リジーの魅力
特に、女性3人のキャラクターとその3人を演じるキャストがとっても素敵でした✨
同性だからかな、憧れみたいなのもあったのかも🤭
まず、エイミー役の鳥原ゆきみさんと、ブライオニー 役、町真理子さん。
エイミーはベンの妻で弁護士。
バリバリのキャリアウーマンといった印象。
冒頭のベンへのいら立ちには深く共感。
ブライオニーはエイミーの親友であり同僚。そしてベンのお姉さん。
明るくて元気いっぱいで、笑顔が素敵だったなー。
この二人で歌う「Free Free」という曲が、明るくてポップで、歌っている姿も見ていて楽しかったです。
マンマミーアを連想させるような爽快感!
鳥原さん、町さん、素敵でした~。
そして、リジー役の 相原萌さん。
アラジンにも出演されています。
リジーは、宇宙博物館の博士で、犬のロボットと生活しています。
生き物と接するかのように、ロボットに愛情をそそぐ心優しい女性です。
ベンがリジーの家を訪ねてのやり取り、呼吸ぴったりで間合いも絶妙で楽しかったです。
リジーを演じる相原さん自身がとってもキュートで、手足の長さには驚愕🤩
(私服のキャスト見るとそのスタイルの良さにビックリするの、あるある)
キャストが別の役でいろんな場面に出てくるのも楽しかったです。
エイミーの、パラオでのダンスとか、野中さんのパイロット姿も渋くて素敵でした😆✨
この辺の演出にも楽しませてもらいました🎵
音楽の素晴らしさ
心に響く曲、歌詞、耳に残る音楽。
特に「ロボットインザガーデン」は3回出てきますが、ベンの成長やタングとの絆の変化がよく表現されている名曲。
他にもポップな曲、ロックンロールな曲まで幅広く楽しめます。
そして、元気がもらえる音楽です。
『バケモノの子』にも共通することですが、オリジナルミュージカルでこんな素敵な音楽を作れる劇団四季って、素晴らしいなーと改めて実感。
サウンドトラックは配信のみのようです。
ミニアルバムは公式サイトで販売しています。
ミュージカルナンバー(全3曲)
1. ロボット・イン・ザ・ガーデン
2. Free Free
3. 地平線を目指して
ボーナストラック(全3曲)
4. タングとカイルの情景 [BGMメドレー]☆
5. 脱出 [BGM]☆
6. ロボット・イン・ザ・ガーデン(Exit) [BGM]
※☆の楽曲はCDミニアルバムにのみ収録される楽曲となります。
『ロボット・イン・ザ・ガーデン』まとめ
決してドラマティックなストーリー展開というわけではないのですが、休憩入れて3時間という長めの上演時間を感じさせないくらい、舞台に惹きこまれ、集中して見入ってしまいました。
あらすじはサラッと公式サイトで見ていただけだったので、意外な展開に驚きもあったりして…
最後は安心のハッピーエンドなので安心してご覧ください。
出来過ぎ?!ってくらいのハッピーエンドだけど、それがまた心地良いというか、本当に幸せな気持ちにしてくれました。
いろいろ考えさせられた作品。
生き方とか人との繋がりとか…
(もっと周りに優しくしようと思いました😅)
そして、出演者皆さんのレベルの高さ、作品の完成度の高さ、キャストの一体感を強く感じた今回の公演でした。
アンドロイドダンサーも、バイプレイヤーも、舞台演出や構成など、もー全てが良かったです。
号泣ーとかはなかったけど、自然と涙がこぼれ落ちるシーンがたくさんありました。
(隣に座っていたお姉さんは終始鼻をズルズルさせていましたが…😅)
カーテンコールではお客さん総立ちの大拍手!!
キャストも何度も出てきてくれて(数え切れなかった💦)ありがたい😊
最後の最後、ベンとタングとエイミーが手をつないで舞台を去るとき、
エイミーとタングに手をつながれて両手がふさがっていた真ん中の田邊さんは、手を振る代わりに満面の笑顔でお客さんの拍手に応えてくださいました。
優しい笑顔がステキ~🥰✨
あーまた観たい!
けど、『ロボット・イン・ザ・ガーデン』の全国公演は、2022/10/28 (金)の甲府が最後のようです…。
2020年10月に自由劇場で開幕していたのに、もっと早く観ておけばよかったと後悔でいっぱい😭
残りあと4公演(執筆日10月11日時点)スケジュールの合う方、お近くの方、「ロボット・イン・ザ・ガーデン」おすすめです!
以上、劇団四季ミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』の感想でした!