心躍るひととき

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カフェのある美術館『群馬県立館林美術館』へ

群馬県立館林美術館

先日、『群馬県立館林美術館』へ行ってきました。

“カフェのある素敵な美術館”という情報を得て以来、ずっと行ってみたいなと思っていた美術館です。

想像通り、いや想像以上にとっても素敵な場所でしたので、展覧会の感想を合わせてご紹介したいと思います。

建築と見晴らしのいいロケーションにうっとり

駐車場から美術館への道のり、思わず「うわぁ~!」という声がもれるほど素敵な景色。

群馬県立館林美術館

広大に広がる緑の中に近代的なカッコイイ建物がポツンとたたずんでいる景色にもうテンションが上がり、思わず写真を何枚も撮りたくなります。

途中にはピンクのかわいらしい蓮の花もが咲いていました!

群馬県立館林美術館

美術館までの道のり、左手には緩やかな丘に芝生が広がり、右側に流れている水がとても涼しげです。

群馬県立館林美術館

手前、左側にあるのはレストラン『エミール』。

右側にはレストラン「エミール」

レストラン「エミール」の感想は下の項をご覧ください。

企画展示「生誕110年 傑作誕生・佐藤忠良

私が訪問した時は、企画展示「生誕110年 傑作誕生・佐藤忠良を開催していました。
(2022年7月16日(土)~9月19日(月・祝)まで)

生誕110年 傑作誕生・佐藤忠良

展示室にポツポツと置かれた彫刻は、ブロンズなのに肌や衣服の質感が伝わってきたり、温もりのようなものを感じました。

一体一体をじっくり見て、思いのまま感じることのできます。

展示の仕方も見やすくて良かったです。

人間の内面をほんの一瞬の中に閉じ込める表現力を大事にしたという佐藤忠良

実物を見ると、分かる気がする。

はあ、素晴らしい。

また、忠良が影響を受けたという外国人作家の彫刻や、クリムトピカソドガのデッサンもあり、こちらも興味深かったです。

 

彫刻の他、画家としての作品も展示されています。

デッサンの練習は欠かさなかったという忠良。

たくさんの絵本や紙芝居の絵も描いていたようで、中でも「おおきなかぶ」は小学校の国語の教科書にあったなぁ と、とっても懐かしくなりました。

原爆を描いた紙芝居「平和へのちかい」も印象的だったな。

外国の絵本の画も素敵で、どれも暖かく愛らしい絵。

彫刻作品とはまるで違います。

とても充実した展示内容でした。

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日本を代表する彫刻家、佐藤忠良とは

佐藤忠良は、1912年宮城県生まれ。

青年期を北海道で過ごし、画家を志し上京するも、フランスの近代彫刻に魅了され彫刻家に転向。

東京芸術大学彫刻科で学び、卒業後は他の彫刻家たちと新制作派協会の彫刻部を設立し、新たな具象彫刻の創造をめざした。

その後、戦争で3年間のシベリア抑留を経験。日本へ帰還後は本格的に具象彫刻の制作を再開。

「群馬の人」(制作:1952年)で一躍脚光を浴びる。

1981年、パリの国立ロダン美術館で日本人初の個展を開催。

他、1983年、ニューヨークやロンドンで個展を行い、国際的にも高い評価を得ている。

佐藤忠良は、生涯にわたり具象彫刻を探求し続け、精力的に制作活動を続ける。

2011年、老衰のため、自宅で死去。

▼参考サイト

 【生誕110年傑作誕生】彫刻家・佐藤忠良とは?|アート・プロデュースのSDA

群馬県立館林美術館_生誕110年 傑作誕生・佐藤忠良

三重県立美術館

別館「彫刻家のアトリエ」

彫刻家のアトリエ

別館の「彫刻家のアトリエ」も素敵です。

フランス・ブルゴーニュ出身の彫刻家、フランソワ・ポンポンのアトリエを、1933年に撮影した写真を基に再構築したとのこと。

フランソワ・ポンポン(François Pompon, 1855-1933)は、2021~2022年、日本で初となる回顧展が開催されて話題になりました。

こちらの美術館は、ポンポンのアトリエに残されていた道具類や家具、写真、手紙、絵はがきから、手帳や新聞の切り抜きまで多くの資料を収蔵しているそうです。

彫刻家のアトリエ

このアトリエは写真OK。

時代を感じるとともに、まさに芸術家のアトリエ感!

雰囲気出てるなぁ。

それもそのはず、天井の梁や扉は、外国から古材を輸入して作ったそうです。

常設展示でもポンポンの作品を楽しめます。

ポンポンは、動物の彫刻作品を多く残しています。

どれも本当にかわいらしく、モダンでもあり、写実性もあるから不思議!

レストラン・水辺に佇むワッフル専門店「エミール」

こちらの美術館に併設されているレストラン『エミール』では、地元の食材をふんだんに使ったお料理、スイーツを楽しめます。

私は「エミールプレート」を注文。
(スイーツ系と迷ったけど、ランチタイムだったので苦渋の決断!)

エミールプレート

お洒落な見た目以上に、めちゃくちゃ美味しい!!
ナイフとフォークが進む進む・・・

パッと見「少なっ」って思うけど(私だけ?)、意外と満腹になります。

このワッフル、美味しいわあ。

野菜もたっぷり。温野菜も冷え性にはうれしい。

ソーセージも本格的です。

スーパーのものとは全然違う
(あー、ドイツで食べたソーセージを思い出す・・・)

他、群馬県産小麦を使ったパスタや、自家製デザートなども。

次回はスイーツ系のワッフルをぜひ食したい!

店内のインテリアもステキです。

壁一面ガラス張りで解放感ありあり。

レストラン「エミール」

もう片方の壁には絵がたくさん飾られていて、こっちも楽しめる。

一人でゆっくりでもいいし、大切な人と来てもいいですね。

雰囲気とっても良いです。

レストランだけの利用も可。

おわりに

群馬県立館林美術館

群馬県立館林美術館、想像以上に楽しめて大満足でした。

日本を代表する彫刻家、佐藤忠良については、恥ずかしながら存じ上げませんでしたが、作品を見ると、その素晴らしさに圧倒されます。

ぜひ、実物をご覧ください!

芸術好きならきっと楽しめるはずかと思いますよ。

都心からも近いので、プチ旅行気分で非日常を味わってみてはいかがでしょうか?

おススメです!

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