インド映画「きっと、うまくいく」の感想です。
「人生に悩んでる」
「 生きるのが辛い」
「このままでいいのか不安」
って人は、とりあえず見ていただきたい映画。
コメディ映画でこんなに泣かされることはないのでは?と思うほど。
本当に、お腹の底から笑ったし、感動して涙を拭くのにティッシュをどれだけ使ったことか。
見終えた後は気分スッキリ爽快です!!
インド映画「きっと、うまくいく」の見どころを、ネタバレしない程度にご紹介したいと思います。
映画「きっと、うまくいく」ストーリー
日の出の勢いで躍進するインドの未来を担うエリート軍団を輩出する、超難関理系大学ICE。エンジニアを目指す天才が競い合うキャンパスで、型破りな自由人のランチョー、機械より動物好きなファルハーン、なんでも神頼みの苦学生ラジューの“三バカトリオ”が、鬼学長を激怒させ、珍騒動を巻き起こす。 抱腹絶倒の学園コメディに見せつつ、行方不明のランチョーを探すミステリー仕立ての“10年後”が同時進行。根底に流れるのは学歴競争。加熱するインドの教育問題に一石を投じ、真に“今を生きる”ことを問いかける万国普遍のテーマ。
引用:prime video
スピルバーグが「3回も観るほど大好きだ」と絶賛したり、ブラッドピットも「心震えた」とコメントしていたとのこと。
納得です。
時間は170分と長いですが、飽きずに最後まで楽しく見ることができました。
見せ場がたくさんあります。
そして、教育問題や若者の自殺率の高さにも触れており、シリアスになり過ぎないように上手く描かれています。
成長著しいインド社会の裏側、全く知らなかったので、少し衝撃を受けました。
現代社会に生きる若者は大変だなぁと…。
ランチョーの生きざまに惚れる!
己を持っている。他人の目を気にしない。
決して「空気が読めない」ではないです。
「嫌われる勇気」という本の大ヒットから分かるように、対人関係で悩んでいる人って、本当に多いと思うんです。
理由は「周りの目を気にする」ことが大部分を占めるのではないでしょうか。
自分の思い込みや、他人から影響を受けることで、自分の心を乱されがちです。
ランチョーのように
「自分を信じて生きる」
「他人に振り回されず、自分の人生を生きる」
これは一生のテーマですね~。
そして、ランチョーが良く口にする「all is well」(きっとうまくいく)、
これはもう口癖にしたいですね。
発した言葉が自分の耳に入ってくるので、口に出して言うことが大切!!
3人の友情に涙が止まらない
「人の悩みの大半は人間関係にある」といわれる一方で、「人間は他者との関わりの中でしか幸せを感じることができない」と言われています。
幸せホルモンの一つ「オキシトシン」は、人とコミュニケーションを取ることで分泌されるのだとか。
私自身「人間関係が面倒だから、1人でいる方が楽」って考えがちですが、ランチョー、ファルハーン、ラージュー、この3人の友情が本当に素晴らしくて、泣けて、そんな彼らを見ていて、仲間って大切だなーとつくづく思いました。
ランチョーが友人の成功を心から喜び号泣する場面は、つられて涙が止まりませんでした。
独特な世界観。これぞ「ザ・インド映画」?!
とにかく、独特な世界観があります。
「え? ここで?」
ってところでいきなりミュージカルっぽい歌とダンスが始まるのです。
でも、それは意外性はあっても、変な違和感や嫌悪感はありません。
(私は嫌いではないです!)
自然と体が動いてしまうノリの良さ。
歌も、始めはヘンテコに聞こえても(失礼)、良く聞くといい歌だったり、俳優さんのいい声に気づいたりして。
これはインド映画特有なのでしょうか。
ミュージカル好きだからでしょうか、とても楽しめました~。
おわりに
最後、この映画の魅力のひとつにインドの大自然があります。
大学はデリーにある設定ですが、途中に出てくる「ラダック」「マナリ」という町、ラストシーンに登場する「バンゴンレイク」は本当に美しいです!
10年程前にインドを旅したことがありますが、「もう行くことはないだろうな」と思っていました。
が、この映画を見て再訪したくなったくらい!
インドは広いですから1週間程度の滞在では良さに気づかないかもしれないですね。
そして映画のラストの、意外な展開、大どんでん返しには驚きました。
良くできた脚本だなーと、関心してしまった。
こんなに後味の良い映画はないのでは!?
冒頭にも書きましたが、見終えた後は気分スッキリ爽快です!
心のモヤモヤを抱えている方、
いっぱい笑って、いっぱい泣いて、
この映画で心のデトックスをしましょう!