ミュージカル『エリザベート』(2023年・福岡/博多座)観劇レポート
観劇日は2023年1月28日(土)12時開演の部。
井上さんトートを生で拝見したく、というか、エリザベートをもう一度観たく、大好きな博多座へ行ってきました!
キャスト
2023年1月28日(土)12時開演の部のキャストはこちら。
(キャストボードが見つからず、写真撮れなかった…どこにあったのだろう🧐)
エリザベート:愛希れいか
トート:井上芳雄
フランツ:田代万里生
ルドルフ:立石俊樹
ゾフィ:剣 幸
ルキーニ:上山竜治
少年ルドルフ:井伊巧
感想(博多座公演+LIVE配信+帝劇も少し)
11月5日の帝国劇場以来のエリザベート。
少年ルドルフの井伊巧くん以外は別のキャストです。
エリザベート役は愛希れいかさん。初見です。
想像以上に素晴らしかったです。ひとことで言うと、凄まじかった!!
エネルギーに満ち溢れていて、声量もすごいし、高音も良く出ていました。
声を張るシーンは、少し声が詰まったような感じが何度かあったけど、気になるほどではない。
これだけの長期公演だしね…
立振る舞いも、声色も、自然に年を重ねていく様が素晴らしかったなー。
実年齢はお若いのに、老年期のシシィも見事に演じられていた印象です。
少女の時のシシィはかわいらしくてお転婆で元気いっぱい。
皇帝フランツと恋に落ちるシーンは、初々しい少女。
そこからどんどん大人の女性になっていくんですよね。
さまざまな感情を見事に表現されていました。
2幕の始め、「私が踊る時」のエリザベートの自信に満ち溢れた感じ、強く美しいシシィ。良かったなー。
トート役は井上芳雄さん。
やはり生で井上さんトートを観たかった!(帝劇も出てよー😥)
ここでは本音の感想を。
オープニング、なんとなくまとまりがない感じがした。
そしてトート登場。
エコーがかなり効きすぎている印象で、歌詞が聴き取りにくかった😵
すごい響いていたんですよね。
あんなにエコー効かせなくても、井上さん声響くし、声量あるしー、なんか残念だった。
会場の問題? 座席の位置の問題?(下手サイド)
音が響きすぎて、オープニングがまとまりなく感じたのかなー…??
徐々に慣れてきたのか(私の耳の問題か?)井上さんの声も聴き取れるようになってきて、
最初に感じた違和感もなくなり、どんどん作品に惹き込まれていったいったわけですが…
この公演の翌日(1/30夜・キャストはフランツとゾフィ以外同じ)配信された公演を観ると、オープニングからしっかりまとまりあるし、井上さんの声もはっきり聴きとれるから、となると座席の位置の問題だったのかなー、とも思ったり…
配信を見てても感じたことだけど、井上さんのトートは安心して観ていられる。
長年演じていることも影響しているかもしれないけど、常に自信と余裕があって、周りをもて遊んでいる感が見ていて楽しいのです。そして、感情をあらわにするところとか、いたずらっ子みたいな表情とか、見ながらニマニマしちゃう。
もちろん歌もさすがで、抜群の安定感。
高音も出ますね。
声色の使い分けもうまいよなー。
そして、舞台の上で輝いていたルドルフ役の立石俊樹さん。
初見でしたが、全くノーマークでしたが素晴らしかったです!
存在感あったなー。
お顔立ちもきれいで、歌も芝居もとても良かった。
とくにダンスがかっこよかったなー。
帝劇で見た甲斐翔真くんも良かったけど、今回のWルドルフは、どちらもとっても印象に残りました。
これからも楽しみな俳優さんです。
マックス公爵(エリザベートの父)役の原慎一郎さんも印象が強かったです。
シュッとしたスタイルと、歌うシーンは少ないけど、素晴らしい美声を披露されていました😍✨
舞台上の原さんを見ていて、ジャンバルジャンを演じる福井晶一さんが頭をよぎったんですよね😅
雰囲気似てるのかな?
調べてみると、過去にレ・ミゼラブルに出演されているようで。
さらに、「アナと雪の女王」の吹替え版のクリストフ役!
知らなかったー😅
さらに調べたところ、劇団四季に所属されており、ライオンキングのシンバ役などをされていました。
同時期、ナラ役で濱田めぐみさんも!
そして直近では、ミュージカル「マチルダ」に出演されるので、楽しみです!!
フランツ役は田代万里生さんで、帝劇で佐藤さんフランツよりもしっくりきていた印象です。
おそらく、外見が実際の皇帝フランツに近いからかな。
愛希さんとのツーショットもお似合いで美しかったです。
万里生さんの立ち振る舞いも素敵ですー。
声は佐藤さんの方が好みですが✨
万里生さんの歌も素晴らしいです。好みの問題
配信で千秋楽と大千秋楽を比べると、万里生さんの方が声が響いていた印象。
佐藤さんのソフトヴォイス好きですけどね~(←しつこい😅)
今回のエリザベート、うれしいことに最後の2回公演をLIVE配信してくれたおかげで(しかも1週間アーカイブあり!!)井上芳雄さんトートと古川雄大さんトートをじっくり見比べることができました🤩
これは、生の舞台ではよほど回数を観に行かないと気付けないよなー。
(ただでさえチケット入手困難なのに…)
「愛と死の輪舞」でシシィをベッドに戻すとき、井上トートが自らお姫様だっこ。
古川トートは、トートダンサーが抱きかかえてシシィをベッドへ運んだり、
「エリザベート泣かないで」での登場の仕方とか、
衣装も若干違ったり、歌い方(キー)が違ったり、などなど。
演出家さん、この辺は本人に任せて自由に演じさせているのでしょうか?
なので、井上さんトート観ると古川さんトート観たくなる…
どちらも違ったトートを演じているので、そこがまた魅力なんです😍
トートだけでなく、花總まりさんと愛希れいかさんも、違ったエリザベートを魅せてくれました。
花總さんは、今回の公演でエリザベートを演じるのはラストとのことで。
大千秋楽のカーテンコールでの登場シーン、涙をグッとこらえる花總さんを見て泣けましたー😭
宝塚での初演が22歳、そして東宝版では2015年から演じています。
私は、2015年8月に帝国劇場で花總さんエリザを拝見しており(初見)、そのとき抱いた感想は
『声量、透き通った声、そして狂いのない音程、もう全て完璧。後に年齢を知ってびっくり。とてもお若い!』…と過去の日記に書いてある!
本当に素晴らしかったのを覚えてる😳
そのときのトートが井上さん。ルキーニが尾上松也さん。
どっちも最高に素晴らしかったんだよなー。
1度観ただけで、エリザベートにはまってしまった。
当時の花總さんと比べると、近年は高音が辛そうなところもあったけど、
でも歌や表現力は、それは素晴らしいものがあって、惹き込まれるし感情ゆさぶられる。
途中、体調不良で休演して、このまま終わっちゃうのかな、なんて不安にも思ったけど、なんとか千秋楽まで舞台に立ってくれて。
カテコでは「相も変わらず、辛いものがありましたが…」とおっしゃっていたので、やはりしんどい部分もあったのかなー。
でも、カーテンコールでの晴れやかな笑顔が印象的でした。
素敵なエリザベートを観せてくれて感謝ですよぉ!!
今後の活躍も期待しています🙏✨
カーテンコールでは、古川雄大さんの表情も印象的でした🥹
ふーっと一息ついて、ホッとしたような表情を見せていて、本当、お疲れさまでしたと言いたい!😭
大阪、愛知とひとりでトートをこなした古川さんを、井上さんも称えていましたね…
2022年~2023年のエリザベート、公演中止もあったしキャストや関係者の皆さん本当に大変だったと思う。
”奇跡のカンパニー” って言っていたけど、ほんとその通りだと思います✨
そんな中、2回もエリザベートを観れたことに感謝!!
カテコでの小池先生の発言には思いっきり笑わせてもらいました。
「キャストの細かい段取りを滞りなくちゃんと終えなければいけないところを、みんなよく対応してくれた」と、キャストに頭を下げる小池さん。「それに比べるとトートは楽だよね、ちょっと間違っても分からない」と🤣
井上さんの饒舌さは相変わらず😆だけど、小池さんが一番笑いとってたよね。
カーテンコールからも伝わってきましたが、キャストやスタッフたちの関係の良さ、繋がりの強さを感じました。
古川さんのあいさつも良かった。向いてないなんて、ナイナイ!
他のキャストへの気遣い、ステキです✨✨
他にも、今回のエリザベートではたくさんの感想を持ちましたが、キリがないのでこの辺で😓
また、次回のエリザベートを楽しみにしたいと思います😊✨
「博多座」座席
座席は、1階N列サイドブロック。
下手の端っこの方でした。
チケットを入手できただけで満足!なのですが、欲を言えばやはりセンターが観やすいですよね。
ステージまでの距離、あります。
オーケストラピットの関係で前から10列目ではありますが、近くはないです。
オペラグラスは必須です。
活気が戻った博多座!
これまで何度か来ている博多座ですが、前回2021年のレミゼラブルを観にきたときは人もまばらで静かでした。
ですが、もう通常通りという感じでとてもにぎわっていました。
2階にはお土産やさんがずらりと並んでいます。
これが楽しいんですよねー。
店員さんがみなフレンドリーで親切。
お弁当も販売していて、テーブルと椅子のあるスペースも解放されていました。
幕間の休憩時間が30分あるのも、ゆとりがあって良いですね。
これがとっても美味しかった~😊
観劇の前に、1階のカフェで博多座カレーをいただきました!
こちらも、スパイスがしっかり効いていて美味しかったです~😋
宿泊は「ホテルモントレ福岡」
旅行支援などの影響か、博多周辺のホテルはほぼ満室で、宿泊先を探すのに苦労しました…
そして、宿泊代が高い!!!
通常の倍、それ以上のところもあった印象。
どうせ高いお金を払うなら、いいとこに泊まろう!と思って見つけた「ホテルモントレ福岡」です。
こちらのホテルがとっても良かった!また泊まりたい!
清潔感あって部屋は広いし、バスルームもとってもキレイ。
シャワーヘッドが、ウルトラファインミスト「ミラブル」で、これがすごくイイ!
顔ツルツル、髪サラサラになります。
大浴場も完備しているのですが、今回は部屋のお風呂でゆっくり過ごしました~。
クナイプの入浴剤を持参して🤭
スタッフの皆さんの対応も良かったです。
宿泊代は、朝食ビュッフェ付きで一泊20,000円ほど。
(平日はもう少しお安く泊まれるようです)
センスのない写真のせいで微妙に見えますが💦
和洋種類が豊富で迷ってしまう…
どれも美味しくて、博多名物の明太子を使ったメニューもいくつかありました。
特にローストビーフがとっても美味しかった😋
詳しくは 公式サイト( ↓ )でチェックしてみてください!
博多座から徒歩圏内。20分くらいで到着です。
また、博多座に来たときは利用したいです✨
ミュージカル「エリザベート」全キャスト(2022年10月~2023年1月)
花總まり 愛希れいか
●トート(黄泉の帝王)
山崎育三郎(東京公演のみ)
古川雄大
井上芳雄(福岡公演のみ)
●フランツ・ヨーゼフ(オーストリア皇帝)
田代万里生 佐藤隆紀
●ルドルフ(オーストリア皇太子)
甲斐翔真 立石俊樹
●ルドヴィカ/マダム・ヴォルフ
未来優希
●ルイジ・ルキーニ(皇后暗殺者)
●マックス(エリザベートの父)
原慎一郎
ツェップス(新聞の発行人)
松井工
●エルマー(ハンガリー貴族)
佐々木崇
●シュテファン(ハンガリー貴族)
章平
●ジュラ(ハンガリー貴族)
秋園美緒
<アンサンブルキャスト>
朝隈濯朗 安部誠司
石川剛 奥山寛
川口大地 後藤晋彦
柴原直樹 白山博基
田中秀哉 福永悠二
港幸樹 横沢健司
天野朋子 彩花まり
彩橋みゆ 池谷祐子
石原絵理 華妃まいあ
原広実 真記子
美麗 安岡千夏
山田裕美子 ゆめ真音
<トートダンサー>
乾直樹 五十嵐耕司
岡崎大樹 小南竜平
澤村亮 鈴木凌平
山野光 渡辺謙典
<スウィング>
廣瀬孝輔 山下麗奈