ミュージカル『エリザベート』(2022年11月・帝国劇場)
ミュージカル『エリザベート』(帝国劇場)を観劇しました。
2022年11月5日(土)マチネ公演。
2020年の公演は、コロナで中止に😢
そして約3年ぶりのエリザベート🥹✨
備忘録的に感想を書き記したいと思います。
キャスト(2022/11/5マチネ)
トート 古川雄大
フランツ 佐藤隆紀
ルドルフ 甲斐翔真
ルキーニ 黒羽麻璃央
少年ルドルフ 井伊巧
ルドヴィカ/マダム・ヴォルフ 未来優希
ツェップス
(新聞の発行人) 松井工
エルマー
(ハンガリー貴族) 佐々木崇
シュテファン
(ハンガリー貴族) 章平
<アンサンブルキャスト>
朝隈濯朗 安部誠司 石川剛
奥山寛 川口大地 後藤晋彦
柴原直樹 白山博基 田中秀哉
福永悠二 港幸樹 横沢健司
天野朋子 彩花まり 彩橋みゆ
池谷祐子 石原絵理 華妃まいあ
原 広実 真記子 美麗
安岡千夏 山田裕美子 ゆめ真音
<トートダンサー>
乾直樹 五十嵐耕司 岡崎大樹
小南竜平 澤村亮 鈴木凌平
山野光 渡辺謙典
ミュージカル『エリザベート』全体の感想
もともとこの作品の大ファン。2015年に初めて観劇したときから大好きな作品。
音楽も、ダンスも、演出も、エリザベートの世界観が大好きです。
そして、約3年ぶりにミュージカル『エリザベート』を観て、この作品の素晴らしさを実感しました。
うれしすぎて、オープニングシーンから涙が出てきてしまった😅
久しぶりすぎて、いろいろ忘れてるところがあり「トートの登場シーン、こんなだっけ?」とか「こんな演出だった?」「こんなメロディだった?」とか新鮮な気持ちで観劇。
キャスト全員がエリザベートの世界に入り込んでいて、場面の一つ一つがとても丁寧に作られていて、そんな舞台にずーっと引き込まれっぱなしでした。
一体感を強く感じた舞台。最高でしたー😭
今まではあまり得意じゃなかった売春宿のシーンも、男性陣たちのアホっぽさ(表現が適切か分からないけど、褒めてます!😅)が妙に面白くて、売春婦役のキャストも美しく…。特にフランツの相手役になる美麗さんの美しさと妖艶さ、あのスタイル(顔小さっ、手足長っ!!!)には同性でもクラクラしちゃう😵
そして、それぞれ印象に残ったキャストについて。
2015年から全く変わらない花總さん。
少女姿も違和感なく、天真爛漫な可愛らしいシシィを演じてらっしゃる。
少女から亡くなるまでの歳の重ね方が本当に素晴らしかった。
あの3時間の舞台上で、エリザベートの一生を演じきっていました。
素晴らしかったです。美しかったし、感情移入がすごくて泣いたわー。
●トート役・古川雄大さん
初めて拝見した古川雄大さんトート!
ポスターの写真がまずカッコイイから、どんなトートを観せてくれるのか、とワクワクしていましたが、期待を全く裏切られることなく、むしろ期待を遥かに超えたトートを観せてくれました。
視線、足さばき、身のこなし、頭のてっぺんから指先、つま先まで、まさにトートそのもの!
色っぽい声、立振る舞い😍
気高さもしっかりあって、冷酷さの中にも人間臭さみたいなものも感じたりして。
また観たい!と思った古川トート。
●ルキーニ役・黒羽麻璃央さん
とても良かったです!存在感!!
声も良かったよー。
あのギラギラした感じが良い!ルキーニはあのくらいの圧がほしい。
2015年に初めて見た『エリザベート』のルキーニ役が尾上松也さんで、それがもの凄く素晴らしくてどうしても比べちゃうんだけど、黒羽ルキーニの存在感負けてないと思いました。
2幕からの歌がパワーアップしていて、声の伸び、高音ともに素晴らしかったです。
なので、公演重ねるたびにもっと良くなるのでは!と期待したい。
YouTubeのコメントで「お客さんを引きずり込みたい」と話していましたが、いや、もう十分引きずりこまれましたよ。
そして、「ルキーニによって作品の色が変わるくらい重要な役どころ」と言っていましたが、まさにその通りなのです!
ルキーニがイマイチだと、なんか物足りなく感じてしまうこの作品。
今回、黒羽くんルキーニは、大きな存在感を残したのではないでしょうか。
ぜひ、また黒羽ルキーニを観たいと思いました!!
●ルドルフ役・甲斐翔真さん
『エリザベート』初参加と思えないくらい、堂々とした立振る舞い。
歌も芝居もとっても良かったです。
そして舞台映えもしますね。背が高くて整ったお顔立ち。
汗だか涙だかわからないけど、床に落ちるのが2階席からも見えて、芝居と相まって
グッときてしまった。
全力でフランツを演じきった甲斐翔真フランツ!素敵でした!!
こちらもまた観たい!と思わせるくらい強く印象に残ってます。
●フランツ・ヨーゼフ役・佐藤隆紀さん
ジャンバルジャン役では何度か拝見している佐藤さんですが、フランツは初めてでした。
シシィと出会ったころから結婚したてのフランツ、なんかぎこちなさを感じたのですが、物語が進むにつれて、皇帝としての貫禄が増していくフランツ。
そして、あの若かりし頃のフランツは、役づくりだったのね…と気づいたのでした😅
佐藤さんといえば、ロングトーンが魅力の美しい声です。
歌いだしの第1音目から「うわぁ~」ってなるような素敵な歌😍
裏声でいくような高音も地声でいってた。
美声に酔いしれたわ~。
もちろん、表現力も素晴らしくて、シシィを思う気持ちはヒシヒシと伝わってきました。
♪「夜のボート」の場面は本当に切ない。
フランツのエリザベートを思う気持ちに反して、エリザベートはフランツを拒絶。一切フランツと目を合わせないんですよね~😢
どちらにも感情移入してしまい、胸が苦しくなるシーンの一つ。
●ゾフィ役・涼風真世さん
数年前からまったくお変わりない涼風真世さん。
テレビでは可愛らしい雰囲気の真世さんですが、ゾフィ役は正反対。
迫力のある演技と歌、素晴らしいです。
あんなに強いゾフィだけど、晩年の姿には、やはり同情してしまう。
佐藤さんフランツも、涼風さんゾフィも、年の重ね方の表現力!素晴らしい!!
●少年ルドルフ役・井伊巧くん
すっごく上手でした!
透き通るようなきれいな声。
音程も安定していて、ひ弱なルドルフをしっかり演じていました。
素晴らしかったです。かわいかったなー。
かわいいから余計に涙を誘う…
古川トートの少年ルドルフを見つめる目が、優しいお兄さんに見えたのも印象的でした。
座席は2階C列センターブロック
今回の座席は2階C列35番でした。(⭕のところ)
キャストの表情を見るにはオペラグラスが必須ですが、全体が見渡せてとても見やすかったです。
(オペラグラス使用で古川トートの黒ネイルがギリギリ見えました。)
特に、トートダンサーやアンサンブルの動きが良く見えたのが良かった。
ダンスシーン、1ミリの狂いもないくらい揃っててとっても美しかったです!
かっこよかったな~。
そして、オープニングシーンは、高い位置にいるフランツやルドルフらの動きがよく見えて、いろいろ再発見。
1階席だと見上げる感じになると思うので、また違った角度から見ると印象も変わってきます。
2階席も悪くないなーと思いました。
ミュージカル『エリザベート』まとめ
前回の観劇から時間が経ちすぎて、この作品の魅力を忘れかけていました。
でも、今回観劇したことでミュージカル『エリザベート』の素晴らしさを再認識して、新しい魅力に気づいて、さらにこの作品が大好きになりました。
ストーリーが重いし集中力を必要とする作品なので、見終えた後はドッと疲れが出ますが…😅(レミゼと同じ感じね)
今回のキャストの皆さん、最高に素晴らしかったです。
キャストの一体感を強く感じた公演でした。
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
残念なことに2022年11月23日の公演から中止に。
私は11月24日のソワレを観劇予定だったので、もうそれはショックでショックで…😭
でも、キャストやスタッフはもっとくやしくい思いでいっぱいだと思う。
初日の舞台挨拶での花總さんや愛希さんをはじめ、舞台上の演者からはこの作品への強い思いが本当に伝わってきて…。
その思いは、今回の公演を観て強く心に響きました。
無念でいっぱいだろうな。
でも、仕方ないです、こんな時世だもの、だれのせいでもない。
今後、愛知、大阪、福岡公演と続きますが、どうか全公演無事に幕が上がりますように。
そして、チャンスがあれば福岡公演に行きたい!!
井上さんトートも観たいもんな~😊
ただ、今回の公演を観れただけで本当に感謝です。
素敵な舞台をありがとうございました!!